なぜ飲むブランデービネガー・XO(コニャック)を作ったのか
これまで毎年5月頃にブランデーを発酵させて造った飲むブランデービネガー・XOを季節限定で販売していましたが、今年はブランデーの最高峰とも言われるグランドシャンパーニュ地区で生産されたコニャックを使用し、その美味しさをさらにアップグレードいたしました。
従来の飲むブランデービネガー・XOは重厚感のある風味でしたが、今回はフルーティでフローラルともいえる香りを持つ柔らかな味わいに仕上がっています。
酢は、「酒」から「作る」と書いて酢と読みます。
英語のvinegarも「ワイン」が「酸っぱくなった」という語源からできています。つまり、酢の原料は酒ということが言えます。
私は香りの良い酢を作るために、まず大事なことは酢に適した酒を作ることとして、数々の酢に発酵するための酒作りをしてきました。
「自社で原料作りをする。」これが、私が酢作りをスタートした原点でした。
ある時、どのお酒が世界で最高だろうか?という議論になった時、それはブランデーではないか?という話題になり、では最高の原料から酢を作ろうと考えて、世界中に知られる有名ブランドのフランス産ブランデーXOを酢に発酵させ、飲むブランデービネガー・XOを発売してまいりました。
このブランデービネガーを発酵させる時に、ブランデーについて色々勉強しました。すると、実はワインと違ってブランデーは酸っぱいぶどうから美味しいブランデーが出来るということがわかりました。
酢と全く同じなのです。酢もブランデーと同様に、酸っぱいぶどうから爽やかな酸味を持つワインビネガーが生まれます。
また、ブランデー作りに最も良いと言われるブランデー用の葡萄が作られている土地「グランドシャンパーニュ」がフランスのコニャック地域にあるということを聞きました。「グランドシャンパーニュ」はコニャック地域のほんの4%程度にしか過ぎない土地です。私は、この土地の葡萄で、この土地で蒸留したブランデーの最高規格と言われるXO品質のブランデーから酢を造りたいと考えました。
Jacques DENISさんとの出会い
グランド・シャンパーニュ地区
酢を造るための「酢ムリエコニャック」の完成
「酢ムリエコニャック」が出来るまで
おすすめの飲み方