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飲む酢・デザートビネガー・桜
誕生ストーリー

桜の香りを引き出す

桜餅を食べながら塩味を感じるのはなぜだろうと、ふと疑問に思いました。

味付けの目的で塩が使われているにしては少し違和感を覚えたのでした。調べてみますと、桜自身が放つことのできる桜の香りは大変弱いものではありますが、桜の花や葉を塩漬けにすることで甘い香りが引き出されるということがわかりました。

 酢を使用した減塩セミナーをいつも開催していただけに、「塩でできることは、おおよそ酢で行えばその代用に
できるはず?」と思った私は、すぐにその春に桜の花を酢漬けにしました。今から10年以上も前のことです。
 


国産の八重桜(関山)


桜を専門に扱う商社の社長も初めての体験とのことでご興味を持って私の挑戦にお付き合いをしてくださいました。
 
特に桜の花を収穫するには、桜の木のある場所に行かなければなりません。桜の中でも、なるべく桜の香りの強いもので花びらが多いものが理想とのことで、関山(かんざん)という八重桜が良いとアドバイスを受けました。見た目はバラのようにも見えます。
 

関山は、満開に咲くわずかな間のお天気の良い晴れを狙って花が摘まれます。

ほんの短い期間にのみ、しかも一年に一度の手作業で行われることから、収穫量も少なく、国産の桜の花はほとんど購入先が決まっていて、なかなか新規では購入が難しいと言われておりました。


酢で香りが引き出せるか? 誰もが心配した挑戦でしたが、想定以上の華やかな香りが引き出せるようになると、翌年からは岐阜県八百津町にある工場近くのものが良いとのことで、関山の産地を小田原から恵那山トンネルの長野県側の入り口に近い場所、下伊那農協さんの近くに変更しました。
 
すると工場に産地が近くなったことから桜の香りの強さが増すようになったのです。摘みたての花をいかに早く酢に浸漬させるかが大切なのです。


桜の香りと酢の種類


摘みたての桜の花を、りんごの酢、オレンジの酢、マンゴーの酢など様々な果実酢に漬けてみましたがどれも調和せず、お互いの香りを打ち消しあってしまいました。

そして最終的に一番相性が良かったのがなんと米酢でした。桜餅もお米が原料なだけに、納得の結果と言わざるを得ないものがございました。
 

そして漬け込み年数も重要な要素です。1年でも香りを引き出すことは可能ですが、2年以上浸漬を行なった桜の漬け込み酢は、香水を思わせるような甘い香りがでてきます。そして3年以上経過すると香りが弱くなるかと思いきや更に甘味を増した香りへと変化していきます。

そういう点では、色は茶色くなりますが、逆に安心して長く漬け込んでおくことができるので、桜の花の原料確保という点では安心して毎年余分に購入していくことができるようになったのです。
 

また甘味には蜂蜜を使用しております。桜の味を引き立てる蜂蜜を厳選しました。
主役は桜の香りです。どこまでも桜の香りが一番いい状態に感じるような商品に仕上げています。



1月2日発売
桜は、春を連想させ芽吹くことから物事の始まりとして縁起が良いため、初春を祝うおめでたい酢として皆様にお届けしたいという思いを込めています。

また桜は菊の花と並んで、多くの日本人に愛される国花としても親しまれており、新しい年の初めにもおすすめの商品です。
花言葉を調べてみましたら、八重桜は「豊かな教養」「善良な教育」と出て参りました。受験生の皆さんにもいかがでしょうか?

皆様にとって明るい華やかな一年のスタートになりますよう心よりお祈り申し上げます。


おすすめの飲み方
日本酒に桜の酢を入れて
(桜の酢と日本酒は1対9の割合)
お湯割りで桜茶として
(桜の酢とお湯は1対4の割合)
牛乳や豆乳で割り
飲む桜餅として
美味しいお召し上がり方
エビフライにかけて

千枚漬けに
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